金襴品・刺繍品の修理とお袈裟・お衣絹精洗 香匠苑
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香匠苑でできること

作業内容一覧

絹精洗(トリートメント)・糊付け加工(甦るシャキット感)・撥水加工(汚れ防止)・しみ抜き・染色補正・裏生地交換・金襴品/刺繍品修理(いいもの大切に)・縫い糸修理・最終点検(無料)

作業の詳細
絹精洗(トリートメント)

従来より、「丸洗い」と呼ぱれているクリーニング溶剤では金糸加工や刺繍加工が損傷したり、染料のにじみ、消化等、数多くのトラブルが発生いたします。 特に、蛋白質を主成分とした絹繊維には不向きでした。
当苑では二十数年前より、今までになかった抗菌効果、防虫効果、油脂安定(トリートメント)効果の生ずる、絹専用の溶剤を試行錯誤の上、開発いたしました。 洗浄効果はもちろんのこと、元来「素材」の持っている、風合い、光沢、を新品に近づける作業を施しております。

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糊付け加工(甦るシャキット感)

長年、ご使用されましたお袈裟類は、生地の弛み、磨れ等により、シャキット感が損なわれてきます。 新たな、糊付け作業によりもとのハリを取り戻し、心地よい肌触りを取り戻します。

撥水加工(汚れ防止)

特に、比較的新しいお衣、お袈裟にお勧めいたします。 最近では、この加工はお着物にもよく使用されています。 色合い、風合いを損ねずに、汗じみ防止、雨じみ防止等が可能です。
いままで「しみ抜きの大敵」とされてきました水性じみ(花瓶の水こぼれ等)から、大切なお衣、お袈裟、打敷等を守ることができます。
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しみ抜き

俗に言う、シミの中には、油性、水性、汗、徽、墨じみ、ガス焼け、黄変じみ、等がございます。 現在では、化学薬品の使用も含めて、ほとんどのしみを、とりのぞくことができるようになりました。

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染色補正

実はこの技術は最近のものではなくずいぶん以前から存在していました。 幸いにも京都には現在でも、シミ抜きと併せこの技術が残っております。
近年、染め物の原料には、堅ろう度に優れている化学染料が主として使用されていますが、素材が絹製品である、 お衣、刺繍袈裟、打敷、水引き、柱巻等は、やはり化学繊維に比べて特に退色に弱く、永くご使用になられると「色あせ」が生じます。
当苑では生地は損傷していないのに、「色あせ」がきつくご使用されなくなったお品等を、部分的に色直し作業いたします。 当苑のお預かりするお品の中で、約30%がこの染色補正であり、特殊な紫色以外はほとんどのお品を直すことができます。

裏生地交換

お袈裟、打敷、水引き等の裏生地交換を、糊付け、縫い糸修理なども含めて作業いたします。 表地の筋切れ、刺繍修理、金糸切れの修理も併せてお勤めいたします。 特に、余韻袈裟、刺繍袈裟で諦めておられるお品がございましたら、お気軽にご相談下さい。

金襴品・刺繍品修理(いいもの大切に)

ほとんどのお客様が諦めておられる、金襴筋切れ、刺繍切れ等の手直しをいたしております。
裏付きのお品には裏生地交換も含めて修理されることをお勧めいたします。
当苑では熟練した専門の技術者による作業でお品を甦らせており、お客様にはたいへんご高評いただいております。
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縫い糸修理

仕立て直しに近い縫い糸修理につきましては別途料金になります。

最終点検(無料)

弱っている縫い糸、ほつけ等は、最終点検の段階にて修理します。 点検の際の目落としを防ぐためにも、全てのお品につきまして、お出しいただく際に「ほつけ箇所」はそのままにしてお出し下さい。

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